ダイレクトメールはマーケティングの手法として、最もポピュラーなもののひとつです。
しかしいくつか種類がありますので、どのようにアプローチを取ればよいのか悩んでしまう人もいるでしょう。
本記事ではダイレクトメールの概要を説明しつつ、ダイレクトメールの種類やそれぞれのメリット・デメリットについても解説していきます。
ダイレクトメールの概要をまずは押さえよう
ダイレクトメールは、消費者に対して直接的にコミュニケーションを取るマーケティング手法です。
「Direct Mail」の頭文字を取って、「DM」と略されるのが一般的でしょう。
テレビやネット広告などとは異なり、顧客やターゲットに商品やサービスを直接説明したり商品カタログを送付したりできるのが強みです。
ダイレクトメールを上手く使えば集客力を高め、売上を大きく伸ばす効果が期待できます。
ダイレクトメールは種類を把握して使い分けるのが重要
ダイレクトメールの種類は、バリエーションに富んでいます。メインになるのはEメール、FAX、郵便の3つになるでしょう。
このなかで、どれが最もよいのかは一概にはいえません。それぞれにメリットとデメリットがあるので、用途別に使い分けるのが正解です。
例えばEメールはスピーディーで手軽ですが、いたずらメールと間違われるリスクがあります。
FAXであれば、最初から開封されているのでその心配はないでしょう。
郵便は作成に手間がかかりますが、手に取ってみてもらえますしカラー原稿を使えばインパクトを与えられます。
それぞれのメリット・デメリットについて、次の段落から詳しく説明していきます。
EメールDMのメリット
EメールDMの最大のメリットは、コストの安さです。郵便物のように紙を用意する必要はありませんし、発送はインターネット環境さえあればこと足ります。
ほかのダイレクトメールよりも、低コストになるのがうれしいポイントです。
料金は利用するサービスによって変わりますが、2円程度が相場と考えてください。
Eメールの性質上、顧客からのレスポンスも早いため、費用対効果にも優れます。
インターネットの利用頻度が高い若者世代に、特に有効なDMといえるでしょう。
またEメールDMであれば、企画から発送まで短期間で可能です。
制作物は基本デジタルですので、元の原稿さえ用意できれば当日発送もできるでしょう。
EメールDMはWebサイトと組み合わせると、よりたくさんの情報を顧客に提供できます。
文章だけで説明するのではなく、WebサイトのリンクをEメールに貼るのは鉄則といえます。
業者と提携すれば、顧客に合わせた内容を自動で送信できる環境を整えることもできるでしょう。
EメールDMのデメリット
EメールDMのデメリットは、開封率が低くなりがちなところです。
Eメールの本文が読まれるかどうかは件名次第ですので、興味がなさそうな内容であれば開封はされないでしょう。
さらに迷惑メールやウィルスメールも存在するため、知らない相手からのメールはすべて削除する人も珍しくはありません。
メールは多種多様なものがあるので、そのなかに埋もれてしまうのもよくあるケースです。
Eメールの件名や内容についてはよく考える必要があるでしょう。
当然のことながら、Eメールを利用する人にしか届かないのもデメリットといえます。
ターゲットが若者であればEメールを使っている人がほとんどですが、お年寄りであれば郵便のほうが馴染み深いでしょう。
Eメールを利用する人だけが対象になるため、幅広い年齢層にアピールするにはやや向いていない面があります。
FAXダイレクトメールのメリット
FAXDMはコストが安く、スピーディーに情報提供できるのがメリットといえます。送料はだいたい1枚4~5円が相場です。
Eメールとは違い、最初から開封されているため実際に見てもらえる確率は、数あるダイレクトメールのなかでもトップクラスでしょう。
開封の手間がないため、顧客からのレスポンスもその分早くなります。
反応のスピードが早いので、アンケートを募りたい場合にも向いています。
またFAXは紙媒体のため、Eメールよりも保存率が高いところも見逃せません。
FAXというと少し時代遅れな印象を受ける人もいるかもしれませんが、一回で同じ内容を大量に送れますし、ほぼ確実に相手に見てもらえるアドバンテージは魅力です。
EメールDMで開封率が思うように上がらないときは、FAXDMも試してみるとよいでしょう。
FAXダイレクトメールのデメリット
FAXDMのデメリットは、情報量が限定される点です。
使用しているFAXにもよりますが、普通はA4判、もしくはB4判1枚程度の送信になるでしょう。
このサイズだと長々と説明している余裕はないので、原稿をコンパクトにまとめるスキルが問われます。
さらに原稿はモノクロだけとなり、カラーは使用できません。
見た目のインパクトが弱く、制作物が地味になりやすいので工夫をする必要があります。
FAXを送るたびに、相手先の用紙やトナーを消費するのも忘れてはいけないポイントです。
何も考えず大量に送り続けると、クレームは避けられないでしょう。
特に相手が法人ではなく、一般消費者である場合は注意が必要です。
ちなみに一般消費者にFAXのDMを送る際は、特定商取引法により送付の同意を得なくてはなりません。
郵便DMのメリット
郵便DMは、はがきやレターパック、ポストカードなどいろいろな種類があるのが特徴です。
ニーズにあったものを選択するとよいでしょう。
郵便DMであれば、若者だけでなく高齢者もターゲットにしやすいのもポイントです。
高齢者からするとEメールよりも郵便の方が親しみがあり、手に取りやすい傾向にあります。
また郵便DMの最大のメリットは、多くの情報を送れるところです。
封筒で送る郵便DMであれば、小冊子を入れることも可能です。
定形外や冊子小包を利用すれば、大きめのカタログを送れるでしょう。
FAXDMやEメールDMとは異なり、カラーを存分に使った制作物を用意できるのも利点です。
綺麗で目立つ内容で紹介できますので、商品のイメージを伝えやすいでしょう。
顧客へ伝えたい情報が大きいときほど、郵便DMは力を発揮します。
デザインやキャッチコピーを業種や目的毎に変えていくと、よりマーケティング効果が上がります。
封筒を利用した郵便DMの場合、相手に開封されないリスクがありますが、そのようなときは中身にかさばるものを入れておくとよいです。
相手に「なんだろう?」と興味を持ってもらえれば、開封率はアップします。
クーポンや割引券が、同封されていることをアピールしてみてもよいでしょう。
封筒の表面に目を引くキャッチコピーを入れるのも悪くありません。
このようにアイディア次第で、開封率を上げられるのが郵便DMの面白いところです。
使用できるリストが豊富にあるのも、ほかのDMにはないメリットです。
EメールやFAXだと年齢層や企業などが限定されるケースがよくありますが、郵便DMであれば希望のリストがほぼ揃います。
FAXのように、送信先の同意を得る必要もありません。
郵便DMのデメリット
企画から発送に手間と時間がかかるのが、郵便DMのデメリットです。
原稿が出来上がってもそこから印刷や発送作業があるので、DMを送るには早くても1~2週間はかかるでしょう。
制作物のクオリティを上げようとすると、1カ月以上かかるのは普通といえます。
コストも他のDMよりも高い傾向です。
中途半端な出来上がりになるとコストパフォーマンスに見合わないでしょう。
ダイレクトメールの種類はターゲットを絞ったうえで決定しよう
ダイレクトメールと一口にいっても、いろいろな手法がありますね。
ターゲットを明確にした上で、それに適したダイレクトメールを選ぶことが重要です。
またそれぞれコストや印刷の方法が違うことも押さえておきましょう。
郵便DMを利用するのであれば、温かみのある手書き文字が用意できる「ロボットレター」をご検討いただけると嬉しいです^^
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